共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問6 (歴史総合,世界史探究(第1問) 問6)

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問題

共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問6(歴史総合,世界史探究(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

歴史総合の授業で、生徒たちが「人々にとっての様々な戦争経験」という主題を設定し、調べたことをまとめた。次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)

次の授業で、さらに、「現代の戦争が各地の社会にどのような影響をもたらしたのか」という問いを立て、探究した。

趙さんは、日本とアメリカ合衆国における女性の経験と戦争との関係に興味を持ち、女性の労働に関連する資料4とグラフを見つけた。資料4とグラフから読み取れる事柄や、その背景について述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

資料4  日本の労働力に関する日本政府の認識(1945年11月)
戦争終結に伴い、1,324万人の復員者が生じた。これに対しては、できる限り、復員者を前職へ復帰させる以外に、現在就職している女子などを家庭に復帰させ、その代わりに復員者を就職させる。そして、それらの方法によって、復員者の職業を確保するものと仮定しても、600万人以上が職に就けないと予想される。
(「復員者等の失業対策に関し各省に対する要望事項」)
問題文の画像
  • 資料4が出された時点で、日本では、女性の国会議員が誕生していた。
  • 資料4は、性別役割分業の解消を目指したものであった。
  • 1944年のアメリカ合衆国で、製造業での女性労働者数が増えた背景には、総力戦の下での動員があると考えられる。
  • アメリカ合衆国では、総力戦の下での動員の結果、第二次世界大戦後に女性参政権が実現した。

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この過去問の解説 (2件)

01

日本とアメリカ合衆国における、女性の労働と戦争との関係についての問題です。

選択肢1. 資料4が出された時点で、日本では、女性の国会議員が誕生していた。

資料4は、1945年11年に出されました。

日本で女性の国会議員が初めて誕生したのは、1946年に行われた戦後初の衆議院議員総選挙の時なので、この選択肢は誤りです。

選択肢2. 資料4は、性別役割分業の解消を目指したものであった。

復員者は、すべて男性です。

資料には、現在就職している女子などを家庭に復帰させ、その代わりに復員者(男性)を就職させることが書かれていて、性別役割分業の解消を目指したものではありません。

この選択肢は誤りです。

選択肢3. 1944年のアメリカ合衆国で、製造業での女性労働者数が増えた背景には、総力戦の下での動員があると考えられる。

正しい選択肢です。

航空機、船舶、弾薬などの大量生産が必要となって、軍需産業での女性労働者数が急増しました。

 

 

選択肢4. アメリカ合衆国では、総力戦の下での動員の結果、第二次世界大戦後に女性参政権が実現した。

アメリカ合衆国で女性参政権が実現したのは1920年なので、この選択肢は誤りです。

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02

第二次世界大戦では、多くの男性が兵士として戦場へ向かったため、アメリカでは不足した労働力を補うために、多くの女性が工場などで働くようになりました。

これは、国全体の人や物を戦争のために動員する総力戦と深く関係しています。

選択肢1. 資料4が出された時点で、日本では、女性の国会議員が誕生していた。

資料4が出されたのは1945年11月です。

この時点では、まだ女性の国会議員は誕生していません。

日本で女性が初めて衆議院議員選挙に立候補・投票できるようになったのは、1946年4月の衆議院議員総選挙です。

この選挙で39人の女性議員が誕生しました。

選択肢2. 資料4は、性別役割分業の解消を目指したものであった。

資料4には、仕事に就いている女性を「家庭に復帰させ」、その代わりに復員した男性を就職させる考えが示されています。

つまり、女性も男性と同じように働ける社会を目指したのではなく、男性は仕事、女性は家庭という役割分担を前提とした考え方が見られます。

選択肢3. 1944年のアメリカ合衆国で、製造業での女性労働者数が増えた背景には、総力戦の下での動員があると考えられる。

正解です。

第二次世界大戦中のアメリカでは、多くの男性が軍隊に入り、戦場へ向かいました。

一方で、武器や航空機などを大量につくる必要があったため、工場では多くの働き手が必要になりました。

そこで、それまで家庭にいた女性などが工場で働くようになり、女性労働者が増加しました。

これは社会全体を戦争に動員する総力戦の特徴の一つです。

選択肢4. アメリカ合衆国では、総力戦の下での動員の結果、第二次世界大戦後に女性参政権が実現した。

アメリカで女性参政権が全国的に認められたのは、1920年です。

これは第二次世界大戦が始まるより前のことです。

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