共通テスト(地理歴史) 過去問
令和8年度(2026年度)追・再試験
問24 (歴史総合,世界史探究(第4問) 問4)
問題文
世界史探究の授業で、世界史上における知識や情報の伝播(でんぱ)をテーマに、生徒たちがグループ学習を行った。次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)
市川さんたちのグループは、ヨーロッパの情報が遠隔地の日本へどのように伝播していたのかに関心を抱き、それがうかがえる資料3を基に話し合っている。
資料3
昨今のヨーロッパは、戦争ばかりである。
スペインの国王には後継者となる息子がいなかった。同国の人々は、神聖ローマ皇帝の第二子が、必ず後継者になるものと思っていたが、それは、神聖ローマ皇帝が、スペイン国王の母方の叔父だったからである。
1700年に、スペイン国王が死去する時点でも、後継者はいまだ定まっておらず、国王は遺言書を残した。その遺言書を開封してみると、「フランス国王の孫を後継者とすべし」と記されていた。皆は大変に驚いたが、あえて反対せず、それに従った。神聖ローマ皇帝はそれを喜ばず、自分の第二子を送り込もうとした。ローマ教皇は双方を説得して、平和を追求したが、神聖ローマ皇帝はその説得に応じず、ついに軍隊を派遣して、自分の皇子をスペインに送り込んだ。
市川:資料3は、江戸幕府に仕えた新井白石が、同時期のヨーロッパの情勢について記した『西洋紀聞』の一部です。
小林:以前に世界史探究の授業で学んだ、当時のヨーロッパ諸国間の関係について、かなり正確に状況を把握しているように感じます。
市川:私もそう思いました。新井白石は、いわゆる「鎖国」状態の日本に布教のために潜入して捕らえられたキリスト教聖職者の取調べ内容を、自著に反映させたそうです。ちなみにこの聖職者は、イグナティウス=ロヨラらにより設立された( ウ )に属していました。
村井:電信などが実用化されるまでは、遠隔地間の情報の伝播は、やはり実際の人の移動によって担われていたのですね。
会話文中の空欄( ウ )に入る語あ・いと、その活動について述べた文X~Zとについて、最も適当なものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
( ウ )に入る語
あ フランチェスコ修道会
い イエズス会
活動
X 南フランスで、アルビジョワ十字軍を推進した。
Y カトリック改革(対抗宗教改革)のなかで、ラテンアメリカにキリスト教を布教した。
Z 清朝を訪れたブーヴェらが、『坤輿万国全図』を作製した。
市川さんたちのグループは、ヨーロッパの情報が遠隔地の日本へどのように伝播していたのかに関心を抱き、それがうかがえる資料3を基に話し合っている。
資料3
昨今のヨーロッパは、戦争ばかりである。
スペインの国王には後継者となる息子がいなかった。同国の人々は、神聖ローマ皇帝の第二子が、必ず後継者になるものと思っていたが、それは、神聖ローマ皇帝が、スペイン国王の母方の叔父だったからである。
1700年に、スペイン国王が死去する時点でも、後継者はいまだ定まっておらず、国王は遺言書を残した。その遺言書を開封してみると、「フランス国王の孫を後継者とすべし」と記されていた。皆は大変に驚いたが、あえて反対せず、それに従った。神聖ローマ皇帝はそれを喜ばず、自分の第二子を送り込もうとした。ローマ教皇は双方を説得して、平和を追求したが、神聖ローマ皇帝はその説得に応じず、ついに軍隊を派遣して、自分の皇子をスペインに送り込んだ。
市川:資料3は、江戸幕府に仕えた新井白石が、同時期のヨーロッパの情勢について記した『西洋紀聞』の一部です。
小林:以前に世界史探究の授業で学んだ、当時のヨーロッパ諸国間の関係について、かなり正確に状況を把握しているように感じます。
市川:私もそう思いました。新井白石は、いわゆる「鎖国」状態の日本に布教のために潜入して捕らえられたキリスト教聖職者の取調べ内容を、自著に反映させたそうです。ちなみにこの聖職者は、イグナティウス=ロヨラらにより設立された( ウ )に属していました。
村井:電信などが実用化されるまでは、遠隔地間の情報の伝播は、やはり実際の人の移動によって担われていたのですね。
会話文中の空欄( ウ )に入る語あ・いと、その活動について述べた文X~Zとについて、最も適当なものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
( ウ )に入る語
あ フランチェスコ修道会
い イエズス会
活動
X 南フランスで、アルビジョワ十字軍を推進した。
Y カトリック改革(対抗宗教改革)のなかで、ラテンアメリカにキリスト教を布教した。
Z 清朝を訪れたブーヴェらが、『坤輿万国全図』を作製した。
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問題
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共通テスト(地理歴史)試験 令和8年度(2026年度)追・再試験 問24(歴史総合,世界史探究(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
世界史探究の授業で、世界史上における知識や情報の伝播(でんぱ)をテーマに、生徒たちがグループ学習を行った。次の文章を読み、後の問いに答えよ。(資料には、省略したり、改めたりしたところがある。)
市川さんたちのグループは、ヨーロッパの情報が遠隔地の日本へどのように伝播していたのかに関心を抱き、それがうかがえる資料3を基に話し合っている。
資料3
昨今のヨーロッパは、戦争ばかりである。
スペインの国王には後継者となる息子がいなかった。同国の人々は、神聖ローマ皇帝の第二子が、必ず後継者になるものと思っていたが、それは、神聖ローマ皇帝が、スペイン国王の母方の叔父だったからである。
1700年に、スペイン国王が死去する時点でも、後継者はいまだ定まっておらず、国王は遺言書を残した。その遺言書を開封してみると、「フランス国王の孫を後継者とすべし」と記されていた。皆は大変に驚いたが、あえて反対せず、それに従った。神聖ローマ皇帝はそれを喜ばず、自分の第二子を送り込もうとした。ローマ教皇は双方を説得して、平和を追求したが、神聖ローマ皇帝はその説得に応じず、ついに軍隊を派遣して、自分の皇子をスペインに送り込んだ。
市川:資料3は、江戸幕府に仕えた新井白石が、同時期のヨーロッパの情勢について記した『西洋紀聞』の一部です。
小林:以前に世界史探究の授業で学んだ、当時のヨーロッパ諸国間の関係について、かなり正確に状況を把握しているように感じます。
市川:私もそう思いました。新井白石は、いわゆる「鎖国」状態の日本に布教のために潜入して捕らえられたキリスト教聖職者の取調べ内容を、自著に反映させたそうです。ちなみにこの聖職者は、イグナティウス=ロヨラらにより設立された( ウ )に属していました。
村井:電信などが実用化されるまでは、遠隔地間の情報の伝播は、やはり実際の人の移動によって担われていたのですね。
会話文中の空欄( ウ )に入る語あ・いと、その活動について述べた文X~Zとについて、最も適当なものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
( ウ )に入る語
あ フランチェスコ修道会
い イエズス会
活動
X 南フランスで、アルビジョワ十字軍を推進した。
Y カトリック改革(対抗宗教改革)のなかで、ラテンアメリカにキリスト教を布教した。
Z 清朝を訪れたブーヴェらが、『坤輿万国全図』を作製した。
市川さんたちのグループは、ヨーロッパの情報が遠隔地の日本へどのように伝播していたのかに関心を抱き、それがうかがえる資料3を基に話し合っている。
資料3
昨今のヨーロッパは、戦争ばかりである。
スペインの国王には後継者となる息子がいなかった。同国の人々は、神聖ローマ皇帝の第二子が、必ず後継者になるものと思っていたが、それは、神聖ローマ皇帝が、スペイン国王の母方の叔父だったからである。
1700年に、スペイン国王が死去する時点でも、後継者はいまだ定まっておらず、国王は遺言書を残した。その遺言書を開封してみると、「フランス国王の孫を後継者とすべし」と記されていた。皆は大変に驚いたが、あえて反対せず、それに従った。神聖ローマ皇帝はそれを喜ばず、自分の第二子を送り込もうとした。ローマ教皇は双方を説得して、平和を追求したが、神聖ローマ皇帝はその説得に応じず、ついに軍隊を派遣して、自分の皇子をスペインに送り込んだ。
市川:資料3は、江戸幕府に仕えた新井白石が、同時期のヨーロッパの情勢について記した『西洋紀聞』の一部です。
小林:以前に世界史探究の授業で学んだ、当時のヨーロッパ諸国間の関係について、かなり正確に状況を把握しているように感じます。
市川:私もそう思いました。新井白石は、いわゆる「鎖国」状態の日本に布教のために潜入して捕らえられたキリスト教聖職者の取調べ内容を、自著に反映させたそうです。ちなみにこの聖職者は、イグナティウス=ロヨラらにより設立された( ウ )に属していました。
村井:電信などが実用化されるまでは、遠隔地間の情報の伝播は、やはり実際の人の移動によって担われていたのですね。
会話文中の空欄( ウ )に入る語あ・いと、その活動について述べた文X~Zとについて、最も適当なものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
( ウ )に入る語
あ フランチェスコ修道会
い イエズス会
活動
X 南フランスで、アルビジョワ十字軍を推進した。
Y カトリック改革(対抗宗教改革)のなかで、ラテンアメリカにキリスト教を布教した。
Z 清朝を訪れたブーヴェらが、『坤輿万国全図』を作製した。
- あ — X
- あ — Y
- あ — Z
- い — X
- い — Y
- い — Z
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この過去問の解説 (2件)
01
ウ には い イエズス会 が当てはまります。
イエズス会は、スペイン人のイグナティウス=ロヨラらにより1534年に設立されました。
あ フランチェスコ修道会
フランチェスコ修道会は、1210年頃に創立されたカトリックの托鉢修道会です。
活動
Y カトリック改革(対抗宗教改革)のなかで、ラテンアメリカにキリスト教を布教した。 が当てはまります。
イエズス会は、ヨーロッパやラテンアメリカにキリスト教を布教しました。
X 南フランスで、アルビジョワ十字軍を推進した。
ローマ教皇インノケンティウス3世に関する記述です。アルビジョワ十字軍は、1209-29年に派遣されました。
この選択肢は誤りです
Z 清朝を訪れたブーヴェらが、『坤輿万国全図』を作製した。
イエズス会のブーヴェらが1718年に作製したのは『皇輿全覧図』です。
1602年に『坤輿万国全図』を作製したのは、イエズス会のマテオ・リッチです。
この選択肢は誤りです
よって、正解は い — Y になります。
誤った選択肢です。
誤った選択肢です。
誤った選択肢です。
誤った選択肢です。
正しい選択肢です。
誤った選択肢です。
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02
イグナティウス=ロヨラらによって設立されたのはイエズス会です。
イエズス会は16世紀のカトリック改革(対抗宗教改革)の中で活動し、ヨーロッパだけでなく、アジアやラテンアメリカでもキリスト教の布教を進めました。
正解です。
イエズス会は、イグナティウス=ロヨラらによって16世紀に設立されました。
宗教改革によってプロテスタントが広がる中、カトリック側も教会内部の改革や布教活動を進めました。
これをカトリック改革(対抗宗教改革)といいます。
イエズス会はその中心的な役割を果たし、ヨーロッパだけでなく、ラテンアメリカやアジアなど世界各地でキリスト教を布教しました。
「あ」のフランチェスコ修道会は、13世紀にフランチェスコによって始められた修道会です。
「X」のアルビジョワ十字軍は、南フランスの異端とされたカタリ派を討つために13世紀初めに行われた十字軍です。
「Z」の『坤輿万国全図』を作製したのはマテオ=リッチです。
マテオ=リッチは明の時代に中国で布教活動を行いました。
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